オークション物復活研究委員会/第6回
「Shinano/20Fフラメンコ・ギター復活」2009/4
今回は、オークションで落札した「RYOJI MATSUOKA/M30/クラシック・ギター」と「Shinano Guitar/20F/フラメンコ・ギター」を楽器として使える?様にしようと言うことです。
3月22日にほとんど同時にオークションで落札しました。
Shinano /20Fは、前から狙っていたのですが、RYOJI MATSUOKA/M30は、突然出品された様で、あっと言う間でした。
RYOJI MATSUOKA/M30は、前々から安い物があったらとずっと思っていて、と言うのも、以前落札した、RYOJI MATSUOKA/30T/アルト・ギターが良く鳴っていて、これと同じ鳴りの普通サイズの物があったらと思っていたのです。
Shinano/20Fは、トップ割れでかなり重傷で、なんとか治して使える状態にしたいと言う思いで手に入れました。
何故か、桶職人の息子としては、壊れたギターを見ると直したくなります。
2本合わせて、送料いれても1万3千円以内と言う破格値で、手に入れることが出来ましたが、2本ともこのままでは、使えない状態です。
この画像では、よく見えませんが、左がトップ割れのShinano/20Fで右が異常に汚いMATSUOKA/M30です。
裏から見ると一目瞭然です。
左のShinano/20Fがフラメンコ・ギターと一目で判ります。
サイドとバックは、シーブレス(サイブレス)の様ですが、定かではありません。
ただ持った時の印象は、とにかく軽いです。
持っている他のフラメンコ・ギター(ヤマハと雅)よりもさらに軽い感じがします。
ネックは、マホガニーでしょうか、ヘッドの塗装が削れている所がら少し赤みがかった木が見えています。
右のMATSUOKA/M30は、サイドとバックともにローズでしょうか、奇麗な縞模様が見えます。
30T/アルト・ギターとほとんど同じですが、ネックの色が若干違う様です。
ここからは、Shinano/20Fの修理になります。
MATSUOKA/M30の修理は、次の第7回「MATSUOKA/M30クラッシック・ギター復活」2009/4で。
Shinano/20Fのアップ画像。
よく見えませんが、ブリッジからエンドに3本のトップ割れ。
ブリッジから中心にセンター割れ。
良く見ると、ネックの差してあるトップのフィンガーボードとの境目上下にも割れが見えます。
完治するまでは、長い旅になりそうです。と一応書いて置きますが、その時は、そんなこと考える間も無く修理に何が必要なのか、しか考えていませんでした。
型番からすると1971年の製造かと思われますが、前の持ち主は、40年以上前の物として出品していました。
71年だったとしても、38年前のギターになります。
画像では、黄色に見えますが、オレンジ色に近い感じです。
Shinano/20Fのアップ画像。
フィンガーボードの境目の割れの状態です。
6弦側も同じように割れています。
トップ裏側から触ると裏まで割れているのが、分かります。
何の木か分かりませんが、裏に大きなあて木がありました。
剥がそうとしましたがもびくともしないのでそのままにしてあります。
表側には、よくある黄色いコンタクトセメダインの様な物で固めてあります。
とりあえず、その黄色いコンタクトセメダインを取り除いて、タイトボンドを流し込むことにしました。
裏側には、檜の小さいチップを大きなあて木以外の割れの空いている部分にタイトボンドで着けました。
中は、3コのジャッキアップと1コのクランプで固定する予定です。
ブリッジからエンドにかけての割れです。
3本の割れがあります。
隙間にタイトボンドを流し込んで、裏から檜の小さいチップを4コ付ける予定です、力木がセンターにあるので、センターの割れは、タイトボンドを流し込むだけです。
ジャッキアップもいくつか必要です。
本来ならセンターの力木を剥がして、付け直すのかもしれませんが、隙間なく付いていて取れなかったのです。
幸いブリッジ部の浮きとブリッジの割れはありません。
ブリッジからサウンドホールに向かってのセンター割れです。
裏は、力木がセンターにあるので、表は、タイトボンドを流し込むだけで、檜の小さいチップは、サウンドホールの脇の所だけにタイトボンドで付けます。
ここもジャッキアップとクランプで固定する予定です。
トップが、割れている状態で音を出してみました。
それなりの乾いた音がしますが、低音と余韻が、無いのです。
ボディー裏の割れです。
かなり段差がありますが、裏には、達していない様です。
と言う事は、バックは、合板と言う事になります、全持ち主の売り文句は、単版?となっていました。
しかし、合板にしては、かなり薄く軽いので、木も良く乾燥していると思われます。
画像は、修理後の物です。修理前の画像が上手く撮れていませんでした。すいません。
画像は、ジャッキアップ用に購入した工具?です。
近くのホームズで、店員さんにしつこく説明をして、二つのパーツを組み合わせて作りました。
50円のネジボルトと280円?のキャッチ金具?で、構成してあります。
あて木をしてギターの中に固定します。
下のスクレーパー?は、錦糸町北口の大きなダイソーで買いました。
力木に隙間がないかを見たり、RYOJI MATSUOKA/M30のゴルペを剥がす時に使用しました。
画像は、クランプ?です。
3つありますが、一番右のは、近くのホームズで買った物で、1750円。
左の二つが、ダイソーで250円?で買った物です。
少し小さいですが、見た目も作りもダイソーの方が・・・・。
右の赤いキャッブが、オークションで購入したタイトボンドで、青いキャップは、車用の液体コンパウンドです。
コンパウンドは、磨き上げる時に使用します。
画像は、タイトボンドを流しチップを付け、4箇所ジャッキアップしてからあて木してクランプで固定している所です。
既にネック側の固定は、終わっています。
見えにくいですが、サウンドホールの中のジャッキアップが見えるでしょうか?
今回一番大変だったのは、ブリッジからエンドにかけてのサウンドホールの中からのジャッキアップを固定することでした。
腕をサウンドホールから入れての作業となります。
後は乾くのを待つだけです。
このまま2日間固定しました。
その間にMATSUOKA/M30の方に取りかかります。
Shinano/20Fは、この画像の色が正解です。
少しくすんだ、オレンジ色のギターです。
フレットもあまり減っていない様です。
左の画像は、固定接着が終わった所です。
隙間と言う隙間にタイトボンドを流し込んだ感じです。
ボンドだらけじゃないか、と言う声が聞こえて来そうですが、そのボンドを奇麗に取る方法があります。
タイトボンドを売っている人のサイトに書いてあったのですが、消しゴムをガーゼで包んで少し水をつけて、ボンドの付いている部分で必要の無い所を「ごしごし」とやれば、水性のボンドなので、奇麗に落とすことが出来ます。
左の画像は、固定接着が終わったてマスキングしてタイトボンドを流した部分だけに軽くラッカーを吹いた所です。
プロの修理屋さんですとボンドにボディーとの色合わせをすると思いますが、あえてしませんでした。
修理痕が「生々」しいですが、音が出ればいいのです。
ちょっとだけ、昔のバン・ヘイレン気分?です。
後は、コンパウンドで磨き上げるだけです。
と思ったのですが、まだまだ終わりません。
フレットの浮きが少し見られたので、プラハンマーで、叩きました。
軽く擦り合わせをしてネック関係は、終わりです。
ほとんど真っすぐですが、微かな順反りでしょうか・・・。
フレットのエッジが気になる所がありますが、弦を張ってからでも出来ることなので、後にします。
ペグは、まだ使えそうでしたが、固いので格安で落札した新品のペグと交換しました。
弦を張ってギターを弾いて見ると何か何処かがビビっています。
ブリッジの調節は、まだしていないのですが、弦高もそこそこ高いし。
ネックの方からビビっている感じです。
鉄の芯が入ったネックもあるので、それがビビっているのかもとか、色々考えたりしました。
鉄の芯が入っているとすれば、ネックの裏にその跡のラインが入っているし。
ネックを振っただけでも、「カシャ」と音がします。
まさかと思ってペグを取って振ってみると1弦側のペグのワッシャヤーが鳴っている様です。
しかもペグの先のネジを固く締めないと鳴ってしまいます。
新品のペグなので、ペグからそんな音が出るとも予想がつきませんでした。
ペグの続きは、まだあるのですが、この話はまた後でします。
結局、今は、元々付いていたペグになっています。
またオークションで安く落札できたら、それを付けようと思います。
潤滑剤をつけても固いですが、これで我慢します。
裏側の画像です。
画像では見えませんが、センターにも亀裂が入っていたのでタイトボンドで埋めています。
ブリッジは、付いて来た物で大丈夫そうです。
この後ブリッジをヤスリで低く削って調整します。
弦を緩めて、ブリッジを外して、削っては、また取り付けて、弦を張ってチューニングして弦高を見ての繰り返しになるので、ペグが固いとハードワークになります
これで完成です。
フレットのエッジは、後々と言うことで。
弦を張って直ぐは、音の響きが悪かったのですが、最近やっと少し鳴って来た感じがします。
2009/5。
最後まで観てくれてありがとうございました。
この後のMATSUOKA/M30もよろしければ観て下さい。
Kinshichou KAT-VS.COM
Written,Produced,Arranged and Engineered by Katsumi Yoshihara
Copyright 1996-2000, Katsumi Yoshihara. All rights reserved.
VIRTUAL SCALE by Katsumi Yoshihara Copyright 1997, Katsumi Yoshihara. All rights reserved